そらになるこころ

緊縛師 青山夏樹のSMや緊縛に関する思いを綴るブログ。内容重めです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

師資相承

私が緊縛を教える時 イメージしているものがある。 それは道のようなもので 遠く険しいけもの道を進んで見晴らしの良い 高台に案内するガイドのようでもある。 まず 縛りを習いたい人の人柄や目的をじっくりと 見極める。 次にその人が目指したいモノを聞く…

2005年 8/9の日記から

少し・・・。[08.09.Tue] 少し、気持ちも落ち着いてきました。あの日から全然何にも手に付かなくてふさぎこんじゃったけど、元気出てきた。 トラブルからの心の苦しみは・・・ある意味自分の中で、マイナスだけじゃなくてプラスの面もたくさんあったんじゃ…

2005年 8/16の日記

緊張→小心者。[08.16.Tue] 来月のショーのリハーサルについて主催者の方から連絡があった。・・・・・・・・。あと半月だ! 迫り来る現実。緊張してきた。3月の後、もう半年ぐらい経つわけで・・・ちゃんとできるかな・・・。 毎回こんな風に緊張する。い…

商品ではなく作品を。

Mは人の愛情を信じられない人が多くてしょっちゅう不安になります。不安を打ち消したくてピアスや刺青を欲しがる人も多いです。 痛みで自分を安定させたくてプレイだけに縋る人も増えました。 自分に自信が持てず嫉妬する事も多いです。 そして時々びっくり…

人を活かす縄

SMには生/性と死が深く関わる。 SMと共に生きるという事は 多くの生と死の境界に触れながら生きてきた時間でもある。 自分の過去を書くためだけに 関わってきた大切な人たちの苦しみを利用するようなことはしたくなかったし 書くことは、辛い記憶にアクセス…

弟子を持つこと。

私の考えを言葉にして欲しいとのご意見を頂きましたので、1度私の考えを書いてみようと思います。 私の仕事は緊縛師です。 緊縛師になる前はいわゆる「女王様」で、それは今でも変わりません。 21歳でSMクラブに入り今年で50歳になりますが、ずっとSMを…

心の果て

‪ともすれば月すむ空にあくがるる‬‪心のはてを知るよしもがな‬ 空の果てを知る人がいないように 自分の本当の考えをわかる人はいないと思って生きてきた。人は様々な感情と同居しながら生きる複雑な生き物。だからほんの一部分でも、ほんの一時でも暖かく共…

永遠の純愛(過去のコラムから)2005年頃

よく、SM雑誌の取材等で聞かれる項目の中に 「SMとは?」という質問がある。 私は「純愛。」と答える。 昔、奴隷が言った。 「SMは考えることが出来る頭と言葉を持つ、人間だけが楽しめる高尚な遊び」だと。 性交は虫でも動物でも出来る。 でも、SM…

緊縛師の仕事について。

昨日ふと考えた。 この仕事を覚えて受け継いでくれる人は この先出来るのかと。 緊縛師と言う仕事は元々アダルトメディアでSM的な表現をする裏方の仕事で華やかな場所に出ることの無い技術職。 その仕事を引き継ぐには、仕事内容を全て知ってもらわなくて…

心と形(過去のコラムから)

■心と形 (06/09/03)毎日のニュースを見ても、SMの世界を見てもどんどん切ない世の中になっていっている気がします。 毎日起きる事件の裏にある人の心の崩壊、人と人との関係の崩壊は「精神世界」であるSMにも如実に現れているような気がしてなりません。…

花を咲かせるのは無垢な心。(去年残した言葉)

人は皆価値があって誰でも美しく咲くことが出来るのです。その花を美しく開かせるのは無垢な心。笑った顔、泣いた顔、眉間に皺を寄せた顔を隠さないで。十分あなたは素敵なのだから。自信を持って、思い切り咲いて欲しい。そう願っています。心を預けてくれ…