そらになるこころ

緊縛師 青山夏樹のSMや緊縛に関する思いを綴るブログ。内容重めです。

2019-01-01から1年間の記事一覧

需要と供給

SMが関わるビジネスは全てSMに惹かれるユーザーさんがお金という自己犠牲を払ってくれて成り立っている。 SMに対する愛がない者、SMに興味がなかった、SMがわからない、 そいう者が金儲けでビジネスに関わるとSMを求めるユーザーを満足させるものが何かわか…

現代緊縛入門

2月25日、緊縛事故を防ぐ為の活動が1冊の本になりました。 まだ活動のほんの最初のステップに過ぎないけれど、緊縛を真剣に学ぶ教科書としての本を出版できたことは大きな喜びです。 本書はグラビア主体の緊縛How to本ではなく、文章を主体とし、一貫し…

あはれ。

山深くさこそ心はかようともすまで哀れをしらんものかは これを緊縛に置き換えて考えてみた。形を真似て縛り上げることはできる。けれどその奥にある心は、それなくしては生きられない者のみが本当の意味を知ることができるのだろう。 心がある縛りはテクニ…

痛みをコントロールする縛り

痛みには種類がある。 鞭で言えば、電気的な皮膚に走る痛み。打撲のような筋肉や骨に響く痛み。 縛りの場面では、皮膚が引き攣れる痛み。筋肉や骨が痛む痛み。関節に負担が掛かる痛み。 性的に興奮できる痛みと、興奮が醒める痛みがある。 責め縄は痛くて当…

縛りのもたらすもの

私は、相手を縛る前はあまり相手の目を見ない。緊縛の場合はプレイ前にじっと相手の目を見ることでかえって色々考えさせたり、緊張させたり身構えさせたりしないためだ。(女王様プレイの時はプレイの導入部分からじっと目を見ることでマインドコントロール…

力と脱力

SM趣味の無い方に、緊縛師という仕事をしていると説明すると 大抵「すごく力が要るんでしょ?」と聞かれる。 実際、人を吊り上げることに大して力は必要ない。 それが緊縛の面白いところでもあるが、江戸時代の文献を見ても 責問の場面で滑車を使って人を吊…

緊縛師への道程

1991年にSMの仕事を始めてから、仕事にはいつも縛りが関わってきました。 もともと「調教」に興味はあっても、「緊縛」というか「S男性」に興味がなかったので 特別緊縛の世界にのめり込むことは無く、仕事で必要な縛りを習って覚える。 そんな感覚でし…

SMをしよう

闇の中から、遠く光の円の中で泣きじゃくる彼女の姿を長い時間見つめていた。 どうしてあの娘はこんなに辛い状況に自ら望んで身を置いているのか。 苦しむ様子、怯える様子を見ているだけで胸が潰れてしまいそうだった。 そして、私が彼女に手を差し出す時間…

ブログはじめました。

突然ですが、緊縛/SMについての思う事を日々綴るブログを始めることにしました。 Twitterでは仕事のために始めて以来すっかり趣味になってしまった筋トレの話も多いので ここではシンプルに緊縛師としての言葉を書く場所にしてみようと思います。 時々のぞい…