そらになるこころ

緊縛師 青山夏樹のSMや緊縛に関する思いを綴るブログ。内容重めです。

異性の弟子

私は女性ですから男の子に縛りを教えると

「異性」になります。

 

だからどうしたと言う話ですが、昔から異性と仕事をする時にはしばしば付きまとう邪推があります。

 

別に男に困っているわけでもありませんし「下らねえ」で済ませてしまうものですが、女性用風俗に関わる世界ではそうもいかないようで、これも1度言葉にしてみようと思います。

 

ジェンダーフリー、性差別について語られる機会が増えた時代ですが私にとっては女が緊縛師で男に親切に仕事を教えていると変な想像をされること自体が性差別に感じてしまいます。

 

そんな狭い了見の中で縛りをやっていません。

縛り/SMは私の人生を賭けた仕事です。

下らない見方で汚さないでもらいたい。

これが私の率直な感想です。

ですが、今回ちゃんと書くと決めたので面倒くさがらずに書きます。

 

 

今それぞれ別の女性用風俗のお店に所属する2人の青年に縛りを教えています。

女性用風俗でSMや縛りを教える役目を引き受けようと思ったのは、女性用風俗が発展して行く中でSMのニーズも増えている状況を知って(それも安易に縄や鞭など道具主体のものが増えているとか)女性の人生を考えた愛あるSMを伝えることが女性を守る事になると考え引き受けました。

 

1人はSM TOKYOの蓮人くん。

もう1人はAirly Loveの翔くんです。


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蓮人くんは副業として携わっていて、翔くんは専業です。

 

2人の女性への優しさと縛りへの情熱は素晴らしいものがあります。

1つ前のブログで書いたのですが、私の教えるスタンスとして本気で食いついてくる人は縛りだけではなく現場に連れて行って緊縛師としての仕事を全部教えます。

その中で、専業の人には独り立ちする日に備えて顔繋ぎもします。(もちろんこれで恥をかくことや裏切られた事もあるので慎重に見極めます)

男女問わず現場で待ち合わせて終わったら即解散、も私のスタイルである事をお伝えしておきます。

 

 

まずは蓮人くんについて。

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(これは私が撮った写真です。少しぼかしています)

 

私がプロデューサーとして雇われたお店で、講習をする時に唯一ちゃんと参加してくれるのが蓮人くんで根っからSMが好きと言う印象です。

 

とても慎み深く勉強熱心。

少し遠慮が過ぎるのが良い所でもあり損な所でもあり。

縛りを教えるにあたって、今まで知っている縛りを1回全部忘れてくれと言う私の言葉に潔く応えてくれました。

女性への気遣いがありすぎて(これは2人とも)安全な中での縛りの強弱が課題になってくるのかもしれません。

 

緊縛師の仕事はとてもハードで現場にアシスタントとして1日つくのは心身ともにキツいと思いますが蓮人くんは集中力を切らさず精一杯頑張ってくれました。

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私のアシスタント用エプロン
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優しいピエールさんと。
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現場で使う縄たち

 

惜しむらくは専業ではないことです。

 

 

次に翔くん

 

翔くんは私のお世話になっている方から縄の指導を頼まれたAirlyLoveの方から託された好青年。

先日知ったのですが、AVもSMビデオも観たことのないまま縛りに挑戦しているのだそうで今どき珍しいDT感漂うピュアな男の子です。(蓮人くんはそういう意味ではすっかりエロい人)

※DT感と言うのは私の中での最上級の褒め言葉です

 

1から習いたいとの事で予備知識0で講習会に参加してくれました。いつも凄い集中で自主練もするのですから上達が早いです。

DT感漂うのに女体の扱いに何故か長けている模様。

↑褒めてます

 

常に真っ直ぐ全力投球な所に元気をもらっています。

講習会に参加していたフランス人の仲間が帰国する際にみんなのビデオメッセージを送りたいと呼びかけたら、誰よりも早くビデオメッセージを得意ではないと言いながら英語で撮って送ってくれた熱い漢です。

 

いつもエアリーのオーナーさんと私に筋を通し相談してくれた上で日記に書いてくれる律儀な姿勢に関心します。依怙贔屓ではなく率直な感想です。

 

今回コロナ自粛明けに明るい話題を提供したいから、1~2ヶ月後にショーデビューして欲しいと言うと、目を丸くしたあとすぐに「やります!」と言ってくれました。

 

そう言う訳で、店を超えて緊縛師の弟子として本気で指導することにして現場に連れて行きました。

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おなじみのエプロン


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緊縛師らしく縄を持てと無茶ぶりに頑張って応える姿

 

 

女性用風俗の世界は異性と仲良くすると仕事が減って大変じゃないか、ツイートしない方がいいんじゃないかと聞いた時とても印象的だったのは

「僕のお客さんはそんなことで居なくなるような人はいませんから大丈夫です( •̀ω•́ )✧」と爽やかに言ってのけた事でした。

女性用風俗を始めて半年で、こんな風にお客さんとの信頼関係を築けていると言うのは彼の純粋さとお客さんを信じて受け入れる姿勢にあるのかなと、風俗業界に長く居すぎて忘れかけていた大事なことに改めて気付かされる思いでした。


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だいぶ写真撮らせてくれるようになりました。

 

類友って言いますけど、良いマインドには良いエネルギーが集まるのでしょう。

 

とにかく

 

蓮人くんと翔くん、女性への優しさに溢れた未来ある男子たちがパートナーを気遣う縛りを自分のものにしてくれることで現実に傷つき自己嫌悪に陥ってボロボロになりたいとSMを求めてくれた女性の傷に薬を塗って抱きしめるようなSMをしてくれると信じています。

 

これからのSMは、絶対に、優しさに根ざしたSMでなければならないと私は強く信じています。

 

だから未来を託したいです。

 

その一心で、息子のような彼らを責任もって育てて行きたいと思います。