生きたSMに触れる
昔のSMクラブには女王様とMの教育機能がありました。
(写真は2004年頃のプレイルームでの1枚)
お客さんであるMと、先輩女王様のプレイを新人女王様が見学に入りプレイの現場で生きたSMを学びました。お勉強的な「知識」や「作業の手順」を覚える講習とは違う実践的な勉強でした。
講習の為のプレイではなく、お客さんを相手に仕事の(売り物の)プレイを見るのはプロのプレイヤーを育てる上で大きな意味のある教育です。プレイを見せる先輩にも緊張感が生まれます。
昔から、1人のプロの女王様が育つにはMの支えに拠る部分が大きいものでした。女王様がお金を払ってどこかにスキルを資格取得するかのように勉強に行って学ぶのではなく、マゾ達の捧げてくれる愛ある敬意・金銭的な援助・体と時間の提供で1人前の女王様が育ちました。
私自身も沢山のマゾに育ててもらった1人です。
最近のSMを実践される皆さんはとても勉強熱心で作業に関するスキルは高いものがあると思います。
しかし、SMは作業以上の心のやり取りが最も大切な世界です。プロの女王様になると言うことは、プロとして大勢のお客さんを魅了しリピートさせて初めて専業女王様として生きて行ける厳しい世界です。
心に溜まった澱を吐き出したり心のガスを抜きに来るマゾに作業の鮮やかさを披露した所で長続きはしません。
体を悦ばせ日常を忘れさせるには、テクニック以上のものが必要になります。
今は心の疲れた人が増え続ける時代です。
新しい人が自由にプレイを楽しむ事を覚えて、Mを気遣い心を軽くしてあげる事が必要だと思います。
だからこそ、私のような20年オーバーのプレイヤーが育った頃の専業女王様を育てる教育機能を少しでも取り戻せたらと考えています。
SMクラブを運営する事でその機能を戻せないかと思いましたが、私がプレイする事ばかり増えて時間的な余裕が無くなってしまったので断念しました。
でもその時やりたいと思ったモノは諦めていません。
ずっと何かの形で再興したいと考えて来ました。
パーティーなら私も時間が作れて、長年現役でやってきた仲間である女王様もプレイ出来ます。
マゾ達の払う参加費でプレイパーティーが開かれ、そこへSMを知りたい女性達が無料で参加しプレイを見学したり手ほどきを受けながらSMを覚えて行けます。
マゾの支えで女王様が育つ、SMに傷ついた女性がもう一度SMを好きになれる場所にしたいと思っています。
そして
古き佳きSMを取り戻し、新しい時代に意味のあるSMを手渡したいのです。
プレイパーティーは自分やラミィーさんの時間許す限り続けて行くつもりです。
新しい扉を開けたい方は、いつでもドアを叩いて下さい。
SMを必要とする方に扉は開けてあります。