そらになるこころ

緊縛師 青山夏樹のSMや緊縛に関する思いを綴るブログ。内容重めです。

最後にやりたいことは未来への種まき

熱い気持ちを抱えてSMを求め「女王様」という職業を選択した女性たちが夢を見いだせず、私が随分昔に撮った作品や日記などに綴った言葉を何年も心の拠り所にしてくれていたことを知り目が覚めるような思いがした。

 

2月に行った上海や海外の新しい女王様たちからも、私のビデオを観てプレイを勉強しているという言葉を沢山もらうようになっていたので、実際に近づいて涙を浮かべて現実を伝えてくれる姿と繋がった。

私は自分の夢の為に、女王様を封印しどんどん陰に隠れて来ているけど新しい人たちの道を照らす光がないのではないかと感じるようになった。

 

実際、流儀の舞台で多分数年ぶりに男性を縛って向き合った時、自分の中に閉じ込め長年鍵をしていた自分の本来の癖が顔を出し息を吸うのを許され喜んでいるように感じた。

f:id:aoyamanatsuki:20190422180037j:image

それからまた

ショーの感想が国内外から多く寄せられ

(海外からは写真の感想)

私の落胆して冷め切っていた心が少しずつ熱を取り戻していくのを感じた。

 

 

そんな時、ラミィーさんから私のショーを観てまたSMがしたくなったと言う言葉を聞いて

「またパーティーやりましょう!」

咄嗟に口をついて出た。

そして「私たちは女王様からは逃げられないんですよね。」と笑い合った。

 

いくつになってもSMへの情熱を持ち続けてSMをすることが大事だと感じ、そういう場所をもう一度取り戻したい。

 

次の世代のプロ、アマチュア、SMに興味を持つ人、みなさんに何が出来るかをずっと考えている。

 

性的な活動に参加しなくても縄に触れられて、

お金や階級など関係なく必要とする技術を学べ、

何よりもSMとは何か、理解し、SMは楽しいと感じられる場所を作りたいと使命感のようなものを感じるようになった。

 

そして。

 

先日、私が東京に出て来てから魅せるSMを学ぶために入店し育ててもらった老舗のSMバー六本木ミストレスが閉店することを知った。

ショックでしばらく立ち直れなくて泣いた。

 

古き良きSMを殺したのは誰か、何か。

苦々しい思いはある。

だけど、そんなことを考えても仕方がない。

 

私にできることは

人生の目的もわからず滅茶苦茶に生きていた若い頃から、SMに救われ、SMを愛して生きてきたこの人生を通して見たこと・覚えたこと全てを次の世代へバトンとして手渡すことでは無いかと思った。

 

求められても求められなくても、今までのように地道に自分の中に立てた誓いを守るべく、プライベートから仕事から、これまで語らなかった事も含めて全てを率直に話していく。

 

それが、5/18のプレイパーティーであり

6/1のトークイベントだ

 

いい歳をしてボンデージを着てプレイすることには少し躊躇はあるけど

私よりずっと若い世代の女の子たちが自分たちの未来を想像して、女王様をずっと続けていけるんだという夢になっていると聞いた以上もう少し恥を忍んでやってみようかとも思う。