そらになるこころ

緊縛師 青山夏樹のSMや緊縛に関する思いを綴るブログ。内容重めです。

現代緊縛入門の感想②

「現代緊縛入門」の感想を頂きました。
SM経験のない方の感想は、日本が培ってきた一つの文化としての緊縛を考える、この本の方向性を 表すものでもあると思い、ブログで紹介させて頂くことにしました。
部分的に抜粋していますが、内容についても知って頂けるものと思います。
心のこもった感想、本当にありがとうございました!

以下感想文(一部抜粋)

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「一言で言うと、最初に読んだ縄についての本がこの本でとても良かった、です。


そもそもの「緊縛とは」という部分が、歴史から紐解かれて説明してくださっていたので、なぜ私が縄に魅かれたのかが判明しました。


お話したかと思うのですが、私は着付けが生業です。私自身、日本に伝統的に伝わる文化に興味があってこの職業にたどり着いたわけなのですが、 緊縛もまさしくその流れであったということがよくわかりました。


日本の伝統文化の精神の中で外せない要素がやはり、「 相手を思う」こと。
緊縛が、 たとえ捕縛の為であっても相手のことを考えて縄をかけていたとい うのはこの本を読むまで知りませんでした。
そして柔術とともに継承されていたのに、 その方面では途切れてしまったことも。。


今、カタチを変えて好きな方々の嗜みになっていますが、 それはやっぱり相手を思う部分があるからこそ続いていたんだろうと、 私でも理解できます。


それなのに、その大事な部分が抜けた状態での緊縛の拡散は、事故が起こってしまっても仕方ない、危うい状況なのだというのもよくわかりました。


私は縄ではないですが、紐を身体に締めていくので心構えの為にも事故を起こさない為にも、 4月からの勉強会に参加したいと考えています。


もう1つ良かったなというのは、 やはりSMについての説明が詳細であったこと。
多分私は縄を掛けたり、 縛り上げていく過程や仕上がった姿が美しいと感じているだけでSMの嗜好は無く、 だから本質的なことは分かっていないんです。
そんな私にもSMは心の交流である事が理解出来たので、 この点は大変助かりました。


そして最後に、道具の仔細な説明と身体の解説。 もうコレ絶対お二人でなければ
あんなに丁寧に書いて頂けなかったかと。


私はまだ1回しか縄を扱った事がないので、 技の1つ1つや道具の解説は全て理解は出来ません。けど、 やり始めたらこれは絶対に分かりやすいと思います。
身体の部分は通じる部分もあるのですんなり入りました。


この本は、教科書だと思います。
アレコレ手を出す前に、 この本からスタート出来て本当に良かったです。


青山さんがTwitterなどで発信し続けて下さったので、 大事な情報を受け取れています。
きっと、これを待っている人は多いです。
彷徨っている人にきちんと届きますようにと願わずにはいられませ ん。


そうして思いやれる環境下が整って、 不幸な事象が起きませんように。
密やかに愛が交歓できますように。」